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三浦綾子の『塩狩峠』を読みました。

三浦綾子の『塩狩峠』を読みました。

著者である三浦綾子はキリスト教徒です。この作品も「信徒の友」という、キリスト教の月刊誌に連載されていたものだけあって、極めて宗教色の強い物語です。

物語は一人の少年がキリスト教と出会い、はじめは宗教とは距離を置いていたものの、人生における苦悩や挫折の中で信仰に目覚め、人々に愛を注ぐために生きていくお話。

主人公「信夫」は少年期より本音と建前の狭間で苦悩します。
例えば、ある時、信夫の元に少年時代に転校してしまった親友の「吉川」から久々に手紙が届きました。吉川は飛び上がるほど喜びましたが手紙を開封してみると、そこには吉川父が死去したことが書かれていました。信夫は親友から手紙をもらった嬉しさの方が勝り、よく知らない吉川父の死に対する感情はあまり無かったのですが、返事には吉川父の死を悔やむ言葉を書き入れました。
そこで信夫は、自分が嘘付きのようでいやらしく思えてきます。

こんな経験誰しもがあると思います。

自分も小学生の頃、友達の父親が亡くなりクラスメイト一同で葬式に行ったことがあります。棺おけに手を合わせた時「自分は心から悲しめていない」と心辛な気持ちになりました。

私たち大人が「当たり前」のようにやっている物事に、主人公信夫は「少年」の視点で疑問を感じて「おかしいなぁ」と悩みます。

そんな信夫も思春期になると、近親の死を経て「死」とは何かを考えるようになります。人は死んだらどこへ行くのか、思春期の子供にはよくあることですが、死について考えすぎて、とても怖くなってしまいます。

死後の問題については人類にとって永遠の謎ですね(笑)

もし「無」になるのならとても恐ろしい。今ここに存在する自分の「意識」というものが無くなるというのが想像もできません!そもそも意識って何だろう、いつから存在したんだろう。なんてよく考えてみれば不思議ですよね。


信夫は吉川の妹、よし子に恋心を抱いていました。よし子は片足が不自由なびっこで、今は吉川と共に引っ越して北海道に住んでいますが、幼い頃に1回会っただけのその女の子のことが、信夫は中学、高校となっても忘れられず・・・



実はこの小説「塩狩峠」は北海道の塩狩峠で実際に起こった事故を元に書かれており
検索すればwikipediaにも内容が載っていますが、小説のネタバレになるので読み終えてから見ることをお勧めします。

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